しめくくり(生雲 その⑥)

写真は、頂上を雲が覆う白山です。
d0010900_21401643.jpg白山の女神様は『菊理媛之命(くくりひめのみこと)』ということですが、古事記には、その名前は見られず、ただ日本書紀にほんの一節だけ登場する場面があるようです。

伊邪那美命(いざなみのみこと)が火の神を生んだ後、亡くなってしまい、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)は寂しさのあまりに伊邪那美命を黄泉の国まで迎えに行くところは有名ですが、
イザナミを黄泉の国から連れ帰る道中、そこを出るまでは決して振り返らないことを約束したイザナギでしたが、途中でとうとう振り返ってイザナミを見てしまいます。
イザナミの変わり果てた姿に驚いたイザナギは逃げて黄泉の国の出口まで来て、そこでイザナミと口論になってしまうのです。





そこで登場するのが菊理媛。
ククリ媛はイザナギに何かつぶやくとイザナギはニッコリと笑ったとか笑わなかったとか・・・
とりあえずは黄泉の国を退出できて、口論も丸く収まったようでした。
そこで、『シメククリ』のククリ媛とか。。

イザナギは、そのあと日向の橘の小門の阿波岐原でみそぎをします。
ククリ媛は、みそぎをすることを勧めたという事から『みそぎ』『穢れをはらう』ククリ媛という説もあるとかいうお話しでした。

9月9日は重陽の節句、菊の節句でした。
夕餉の精進料理には食前酒に菊の花びらを浮かべた菊酒をつけてくださった心遣いに感謝しながら、菊理媛と繋がる不思議を今思い出していました。

『しめくくること』、『みそぎすること』 繰り返しのテーマでしたが、
その深い意味は、イザナギとイザナミの神様たちが教えてくれているようにも思います。

ツリフネソウが象徴する子宮に戻り、神名火隧道をくぐりぬけ、魂のみそぎをするべく送られた雲の上の生雲での先週末の出来事でした。

長々とお付き合い、ありがとうございました。
[PR]
by angelglobe | 2006-09-14 22:17