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コーヒーブレイク

昨日、ある出版社の営業の方がお見えになって、岡山、豊中市、沖縄などの学校図書館のことを話してくれました。

最近、学校では朝の10分間読書が見直されてきていますが、その発祥地が沖縄だったそうです。ハワイの大学で図書館の勉強をされた司書さんがそれを始められたということでしたが、残念ながら、おやめになった後は司書の認知度が下がって、学校から司書がいなくなるかも知れないということなのです。

日本の多くの小中学校には永い間、図書館に人がいませんでした。ここ7,8年こちらの学校司書は、土に水がしみこむように配置校が増えてきています。

学校図書館に人がいること、そして本を手渡してくれること、そして、解らないことに答えてくれ、新しい本を紹介してくれること、本を読み聞かせてくれること・・・
そして、我が校の総合学習では、『個人別課題解決学習』・・・固い名前ですが、一人一人が調べたいテーマを調べ、プレゼンテーションすることをやっています。これは3年間を通じての学習です。

いまこの子たちに自分で学びとる力がつけば・・・なんて、大きな夢をね・・・

さて、営業の方が、帰り際に、考古学者の吉村作治さんの話した言葉を聞かせてくれました。

「自分は、昔は何のとりえもない学生で、ただただ毎日、図書館につかっていた。
今あるのは、図書館が自分に教科書以外の世界を見せてくれたからだ」

3年程前に、同じ会社の別の営業の方がお見えになったとき、お断りしたことがありました。図らずも、今回の営業の方の話してくれた言葉で、その時お断りした理由を思い出してしまいました。

それは、教科事典とかいう便利そうな教科別に作った立派な事典の紹介でしたが、私は、「ここには教科書の余白の部分をおきたいので、ごめんなさい、いりません」とお断りしたのでした。

いやはや、参った。。。
by angelglobe | 2005-08-11 16:04 | ライブラリー